カテゴリ:素材屋のこと( 3 )

会社の正式名称は株式会社ホームデザインワークスといいます。2年前にショウルームをOPENする際に屋号として「素材屋」とつけました。ホームデザインワークスという社名が若干長く、憶えてもらいずらいという事も少しありましたが、いい素材を使い、いい人で、いい仕事をして行きたいという想いからの素材屋という屋号でした。今ではワークスさんとか素材屋さんといろいろ呼ばれる事があり少し戸惑う事もありますが、素材屋という屋号を定着させて行きたいと思っています。

いい素材という意味では、今主流になっている新建材も、使い勝手やコスト的なことも含めて考えると悪くないとは思うのですが、何十年もして貼ったものが剥がれて取り替えるのではなく、経年変化で味が出てくる。そしてきちんと愛情を持って手入れされている。そんなものが好きです。

お客様のお宅にお伺いすると、古いけれども本当によく手入れされているお宅があります。毎日のお掃除なんかも含めて、物に愛情と感謝があるんだと思います。凛とするというか背筋がのびるというか、すがすがしい気持ちになってきます。あの味は作ることは出来ないだろうな~とため息がでます。でもそのもとになるものなら造る事ができますので愛着を持ってもらえる様な家づくりをしていきたいと思っています。
by sozai-ya | 2007-11-16 09:35 | 素材屋のこと
会社に勤めていた頃は地元ビルダーで、ある程度の棟数を建てていましたので営業・設計・工事・管理の分業を初め、設備機器や建材の標準仕様は当然のように決まっていました。

お客様はその中から若干の種類の機種と色を選ぶというシステムです。ある程度の数を建てていくには、必要なことだと思いますが経験を重ねれば重ねるほど物足りなさを感じていました。

「もっとこんな物もあるのにな~。」「標準外れたら高いオプションかかるしな~。」「会社からこのメーカーの物を使えっていわれてるしな~。」という感じで、そうそういろいろなご提案は出来ません。元々、変わった物やめずらしい物が好きな事もあったのですが、したい事とのギャップは広がっていきました。

独立してからはその辺は自由にいろいろとご提案は出来ますが、やはり予算はありますので予算内でご希望通り、もしくはご希望以上のものができれば良いのですが、そのためにはいろいろな知識の引き出しがたくさん欲しく、柔軟な発想が必要なのがよく解りました。もう本当に日々勉強の毎日です。

現在はリフォーム・増改築工事がメインで店舗の仕事もあるのですが、新築工事(数を量産するメーカー的な新築工事)よりもリフォームや増改築の仕事のほうがたくさんの知識や経験が必要だと思います。また、細分化された建築の業種に対して深い知識があるかないかで仕上りや日数に差がでます。

また、一番重要な事ですがリフォームの場合はお客様が住みながらの工事の場合も多いという事です。ここで差が出るのは担当者と職人さんの心配りに尽きると思います。どうしても埃や音、車などご迷惑がかかりますので、それをいかに軽減できるかが重要な事です。他の部屋に埃が行かないようにする養生や傷が付かない様にするカバー、ご近所への挨拶や気配りなどとやりすぎという事ははないぐらい沢山あります。

お客様に総合的にご満足頂く事は大変な事だと思います。でも心から喜んで頂いた時は何にも変えがたい喜びがあります。デザイン的なことやご予算的な事も含めて、打合せや工事中、そして完成後もお客様にご満足いただけるよう、建築の知識の引き出しを増やし「居心地の良い家」がご提供できて、その家が経年変化でいい味を出していく様な素敵な家が生まれ育った福島に増えれば本当に嬉しいです。
by sozai-ya | 2007-11-15 19:45 | 素材屋のこと
突然ですが自己紹介を兼ねて、とびとびになるかもしれませんが素材屋の話を・・・。

当時(1999年)勤めていた建築会社の転勤で福島にいたために、郡山の家は貸していました。戻るからすぐ出てくださいとも言えず貸家を借り、その貸家の6帖間が当社のスタートでした。タンスが二竿とあと何があったかよく憶えていないけど、とにかく狭かったのは憶えています。今の事務所の近くなのでたまに前を通りますが、懐かしい様な切ない様な不思議な気持ちになります。

あれから8年!はやいものです。今までの人生のうちで一番はやい時期だったように思います。思えば前の会社に勤めて丸十年が経ち、若い時からよく思っていた、いつかは独立したいという気持ちも薄れていた頃、たまたま2000年という切りのいい西暦と辰年(私は辰年生まれ)・勤続10年。この三つが重なり、この時しかない!と決心し、急きょ!妻に告げると両親ともども「何を考えているの?」「家庭の事をもっとしっかり考えて!」とのお言葉が・・・。

それにもめげず退社届けを握り締め、入社以来ず~っとお世話になった部長(当時)に提出すると「なんで俺より先にやめるんだ!俺が辞めるまで待て!」との暖かい? 言葉をもらい、送別会も私的なのも含めると5回ぐらいやってもらったかもしれません。最後の送別会では「十年経ったし、もう上司でも部下でもないし、お前とは友達だな~。」と言ってくれました。今でもお会いしますが、今では「俺はおまえの元上司だよ!」とよく言われます。やっぱり何年たっても頭が上がりません。

創業当時、当然ながら仕事もそんなになく、個人の力の無力さを実感しているなか、昔の上司や同僚の方々にはお客様を紹介してもらったり、励ましの言葉をもらったりと、本当に助けてもらいました。また、創業まもない会社に仕事を依頼してくだすったお客様には心より感謝が絶えません。

会社を経営していると、良い時も悪い時もありますが、悪いときでもあの頃を思えばという想いがわいてきます。勤めていた頃の会社の会長の言葉で、

「本日開店、本日創業の精神で!」

という言葉が今では身にしみます。本当にあの頃があったから今がある。そう思います。
by sozai-ya | 2007-11-01 18:06 | 素材屋のこと